2008年GWラスト?!:東山魁夷展 [美術とか]
GWの最終日、東慶寺、明月院から帰った後、竹橋にある東京近代美術館に「東山魁夷展」を見に出かけました。
良い天気だし、この日でGWは終わりだし、是非見てみたい展覧会だし・・・ etc etc 、ともかく、多少慌しいとも言えるのでしょうが・・・、出かけてしまえということで ????
東京駅から丸の内線と東西線に乗り換え(歩いている時間の方が長いような気も)、竹橋で降ります。そんなには混んでいないだろうと予測。しかし、美術館の周りは結構な人!!
券を買うまで10分、入るまで10分と掲示されていました。幸い券は前日に母からもらっていたので(それで来た訳でもありますが ^^; )10分は短縮 ^^
待つことしばし・・・、で、入ることができました。
この展覧会は東山魁夷さんの生誕100周年を記念して開催されたものです。総点数154点。唐招提寺の障壁画からも「濤声」の一部と「揚州薫風」が来ているとのこと!!
東山魁夷さんって、とっても我々日本人に馴染みのある画家さんですよね。
日本ならではの四季の綺麗さ、はかなさ、自然の美しさ etc etc ・・・、などが描かれていて、共感できる、シンクロできる部分が多いと思います。
日本人であれば、分かりやすい、そんなところが多くの人に好かれる理由なんでしょうね。 ^^
美術館内はとっても混んでます。本当はじっくりと、ゆっくりと絵を見ていたいのですが、そんな訳にもいかず、皆さんのペースに沿って、流れのままに次々と見ていくしかありません。 ^^;
仕方ありません。朝は北鎌倉を選んでしまったので・・・。もっと早く来ていれば、もう少しは空いていたかも。
とりあえずカタログと絵葉書を数枚は買ってきたので、後で解説などはゆっくりと見ましょう。
気に入った絵を何点か紹介します。
これは、「晩鐘」1971年 ドイツ、フライブルクの夕暮れの情景
「白夜光」1965年 北欧旅行の中でフィンランドの印象を描いたもの
「照紅葉」1968年 京都・栂尾の高山寺へ向かう道からの景色
「若葉の季節」1972年 ドイツ北部
そして、この唐招提寺の障壁画です。この展覧会に来ているのは障壁画の一部なんですが、東山魁夷さんが全てを描くのに、確か11年間かかっているのです。このことを聞いただけでもすごいです。
ルネッサンスの頃のミケランジェロとかを思い出してしまいます。
とにかく、それまでは、皆さんの流れに身を任せて(多少は逆流もしましたが)、絵を見てきたのですが、この障壁画の部屋に入ったとたん・・・、足は動かせなくなってしまいました。
この場所では、カタログでしかご紹介できないのですが、展覧会であの場所に入った瞬間、最近では2度目の「ガーーーーン」が!!
先ずは「濤声」の一部
色とか構図とか抽象化の仕方であるとか・・・色々あるのでしょうが、とにかく、本物って感じがしました。しばらくその場所で佇んで障壁画を見ていましたが、次第に、海の中に・・・、波の中に自分がいるような錯覚におちいりました。
綺麗な色。音も聞えるかのようです。
そして、次の・・・、この「揚州薫風」!!
これを見た時には、もはや、「ガーーーン」は通り越してしまった。なぜか、目頭が熱くなってきて・・・。この絵は、すごいです。本物の本物って感じがしました。
唐招提寺のこと、そして鑑真和尚のこと、歴史の重みのこと・・・、古代の人の一つのことに生命をかける純粋さ・・・、そして、それらのことを全てこのモノクロームのツールでもって描きつくした、東山魁夷さんのこと。
そんなことが、そして、単純にこの障壁画のもつパワーに自分自身の心がシンクロしてしまったようです。
本当にここにはしばらく立ち尽くしていました。素晴らしい!! この障壁画。
できれば、実際の唐招提寺でこれらの障壁画をゆっくりとながめてみたいと思いました。
ともかく、すごく慌しいGW最終日でしたが、帰って来てのビールは、めちゃめちゃ美味しかったです。 ^^
東山魁夷展、行ってよかった。
18日までなので、今週末で終わってしまいますが、もし、時間がある方は一度のぞいてみてください。
「ガーーン」がきっと味わって頂けると思います・・・。たぶん!!
<2008/05/06 Higashiyama Kaii >
良い天気だし、この日でGWは終わりだし、是非見てみたい展覧会だし・・・ etc etc 、ともかく、多少慌しいとも言えるのでしょうが・・・、出かけてしまえということで ????
東京駅から丸の内線と東西線に乗り換え(歩いている時間の方が長いような気も)、竹橋で降ります。そんなには混んでいないだろうと予測。しかし、美術館の周りは結構な人!!
券を買うまで10分、入るまで10分と掲示されていました。幸い券は前日に母からもらっていたので(それで来た訳でもありますが ^^; )10分は短縮 ^^
待つことしばし・・・、で、入ることができました。
この展覧会は東山魁夷さんの生誕100周年を記念して開催されたものです。総点数154点。唐招提寺の障壁画からも「濤声」の一部と「揚州薫風」が来ているとのこと!!
東山魁夷さんって、とっても我々日本人に馴染みのある画家さんですよね。
日本ならではの四季の綺麗さ、はかなさ、自然の美しさ etc etc ・・・、などが描かれていて、共感できる、シンクロできる部分が多いと思います。
日本人であれば、分かりやすい、そんなところが多くの人に好かれる理由なんでしょうね。 ^^
美術館内はとっても混んでます。本当はじっくりと、ゆっくりと絵を見ていたいのですが、そんな訳にもいかず、皆さんのペースに沿って、流れのままに次々と見ていくしかありません。 ^^;
仕方ありません。朝は北鎌倉を選んでしまったので・・・。もっと早く来ていれば、もう少しは空いていたかも。
とりあえずカタログと絵葉書を数枚は買ってきたので、後で解説などはゆっくりと見ましょう。
気に入った絵を何点か紹介します。
これは、「晩鐘」1971年 ドイツ、フライブルクの夕暮れの情景
「白夜光」1965年 北欧旅行の中でフィンランドの印象を描いたもの
「照紅葉」1968年 京都・栂尾の高山寺へ向かう道からの景色
「若葉の季節」1972年 ドイツ北部
そして、この唐招提寺の障壁画です。この展覧会に来ているのは障壁画の一部なんですが、東山魁夷さんが全てを描くのに、確か11年間かかっているのです。このことを聞いただけでもすごいです。
ルネッサンスの頃のミケランジェロとかを思い出してしまいます。
とにかく、それまでは、皆さんの流れに身を任せて(多少は逆流もしましたが)、絵を見てきたのですが、この障壁画の部屋に入ったとたん・・・、足は動かせなくなってしまいました。
この場所では、カタログでしかご紹介できないのですが、展覧会であの場所に入った瞬間、最近では2度目の「ガーーーーン」が!!
先ずは「濤声」の一部
色とか構図とか抽象化の仕方であるとか・・・色々あるのでしょうが、とにかく、本物って感じがしました。しばらくその場所で佇んで障壁画を見ていましたが、次第に、海の中に・・・、波の中に自分がいるような錯覚におちいりました。
綺麗な色。音も聞えるかのようです。
そして、次の・・・、この「揚州薫風」!!
これを見た時には、もはや、「ガーーーン」は通り越してしまった。なぜか、目頭が熱くなってきて・・・。この絵は、すごいです。本物の本物って感じがしました。
唐招提寺のこと、そして鑑真和尚のこと、歴史の重みのこと・・・、古代の人の一つのことに生命をかける純粋さ・・・、そして、それらのことを全てこのモノクロームのツールでもって描きつくした、東山魁夷さんのこと。
そんなことが、そして、単純にこの障壁画のもつパワーに自分自身の心がシンクロしてしまったようです。
本当にここにはしばらく立ち尽くしていました。素晴らしい!! この障壁画。
できれば、実際の唐招提寺でこれらの障壁画をゆっくりとながめてみたいと思いました。
ともかく、すごく慌しいGW最終日でしたが、帰って来てのビールは、めちゃめちゃ美味しかったです。 ^^
東山魁夷展、行ってよかった。
18日までなので、今週末で終わってしまいますが、もし、時間がある方は一度のぞいてみてください。
「ガーーン」がきっと味わって頂けると思います・・・。たぶん!!
<2008/05/06 Higashiyama Kaii >
中学の時の国語の教科書に載っていたなぁ~。
湖沿いにたたずむ白馬たちの絵と山の絵だったような。
何の話の挿絵だったんでしょう、あれは。
by uta (2008-05-12 23:29)
東山魁夷は、やはり一目でわかる特徴を持っていますよね。
日本画、と一言で区切れないような感じが、いいなぁって思います。
美術館に行って、好きな絵を見た後、買ってきたカタログを見ながら
のんびりと一杯いただく、至福ですね~私も良くやりますよ。
by tomoe (2008-05-13 14:08)
いいですね~。東山魁夷、私も大好きですよ。
絵から、静謐な空気が流れ出ていて・・・・。
ゆっくり、一人で見たいですよね。本当は(笑)
by vaio_7 (2008-05-13 21:48)
東山魁夷さん、好きです。
おっきくて。ナマで見るとすごいですよね♪
善光寺の近所とこは何度か見に行きました。
テキスタイルにしてもいいんじゃないかな?
と、密かに思ってる絵描きさん。
by たろちぅ (2008-05-13 23:02)
美術館に行って実物を見ると、
その大きさに圧倒されることがよくあります。
障壁画はまさに、がーんと受けた感じがよくわかります。
by manamana (2008-05-14 09:55)
「東山魁夷」さんって素敵な画ですよねー!見ているだけで
癒される気がします!よくカレンダー飾ってました^^;
絵葉書いいですね!額に入れて飾ってもいいし^^
by Balloon (2008-05-14 11:37)
めちゃめちゃ混んでいるみたいですよねー^^;
でも本物を見てこられたから良かったですよね。
本当は、東山魁夷の画、じーーーーーーーっくりと向き合って見たい!
展覧会では厳しそうですよね(笑)
揚州薫風・・・私も観て「がーん」としてみたい・・・
by リュカ (2008-05-14 17:15)
東山魁夷の絵は、私も好きです。展覧会をやっているとは知りませんでした。
by toshi (2008-05-16 02:25)
柳でしょうか、気持ちが良い小風が吹くというか
流れている。落ち着きます。
力強いので少し意外でした^^
by エア (2008-05-16 17:40)
utaっち、東山魁夷さんの画は色々なところで見るよね。教科書に載ってたかなぁ・・・。記憶がーーーっ!! 最近、危なくなってるかも(笑)
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:22)
tomoさん、色々な試行をかさねてこのような独特の画風に到達したのだと思います。北欧とかドイツとかでの生活とか、抽象化とか・・・。展覧会はそういうのも見せてくれていました。
でも、そんなこと抜きにしても、障壁画が、本物が、唐招提寺ではなかったけれど、見ることができたのは、本当に良かったと思います。
今年初めての「がーーん」 ^^
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:27)
vaio_7さん、そうそう、言葉を捜してました。「静謐」って言葉ですよね ^^
東山魁夷さんの作品にぴったりの言葉!!
もう少し経てば、トラオ君もいっしょに展覧会へ行けるようになりますよ。
彼は絵が好きなんじゃないかなぁ ^^
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:29)
たろちぅさん、東山魁夷館ですよね。
自分は行ったことないんですが・・・、良さそうな美術館ですね。ここでも7月から、この展覧会が行われるようです。夏にもう一度信州まで行ってみてみるのも良いかも!! などと、思っています。 ^^
なるほど、テキスタイル、良いかも!!
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:33)
manamanaさん、他の画もかなり大きいのですが、おっしゃるとおり障壁画は他を圧倒する大きさでした。
大きさと、その画、そのものにとっても感動してしまいました。
なんか、とっても自分に語りかけてくれて・・・。
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:35)
Balloonさん、展覧会へ行くとカタログ(図録)と、気に入った画の絵葉書を買ってくるんです。
ただ、自分が気に入ったのに絵葉書にないのもあって・・・、そういう時はちょっと残念!!
そうですね。このまま飾るより、小さな額とかあると良いのかも ^^
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:37)
リュカさん、人気のある画家さんの展覧会ですから・・・。それに、どういう訳か、かなり空いていた「ルオーとマチス」の後で行った展覧会なので、余計混んでいるって感じたのかもしれません。でも、行ってよかったです。
それから、障壁画の展示している部屋はこれだけしか展示してないので、比較的空いているし、ゆっくり佇んでいても大丈夫でした。
それで、しばらくの間「がーーーん」状態で、佇んでいたのですけれど ^^
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:40)
toshiさん、今日で展覧会はおしまいです。
7月から信州で善光寺のそばの東山魁夷館で同じ展覧会があるようですよ ^^v
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:41)
エアさん、モノクロなんですけど(墨なので)、とってもタッチが微妙な感じで、それもすごいって思うし、何よりも全体からパワーも情感も発していて・・・、とにかくすごく「がーーーん」でした。
by ぼるふがんぐ (2008-05-18 08:43)